“点の集合体”によって現況(原寸)を正確に表すことができる「点群データ」。これを建築の生産プロセスだけでなく、建物の周辺を取り巻く将来的な空間・環境デザインに生かす、そんな野心的な取り組みが進んでいる。現況を正確に表す「計測」技術に、将来の変化(予測)を組み込んでいくことで、点群データの活用の幅はますます広がっていくことになる。
取り組みのフィールドとなっているのは、竹中工務店が設計施工を手掛けたメルセデス・ベンツ日本の体験型の展示施設「EQ House」(東京都港区)。“未来の建築”として設計・施工・維持管理にBIMをフル活用。IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)など最先端の技術をふんだんに導入したことでも注目を集めるプロジェクトだ。